CORAL カスタム (X-Z)
4th STEP |
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◎内部配線の交換 (第1回目)
接続方法はオリジナルがファストン端子のところは(金メッキ)ファストン端子を用い、ハンダのところは銀ハンダで接続しました。 (※後日、またケーブルを変えたくなった場合に変えやすさを残しておくため。) ユニットなどの端子類はヤスリで表面を研磨してから組み直しました。 本当はアッテネイターをキャンセルするように配線を変えたかったのですが、アッテネイターの回路が理解できなかったため断念。またいつの日か。
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〜ケーブル交換の方向性は、小編成のクラッシックが豊かに美しく響くスピーカーを目指す〜ということで。
交換した感想 (あくまで改造CORAL X-Z + TANNOY ST-50 + TANNOY TS10 の総合音) 全体的にレンジが2〜3割増した、という表現が適切かもしれません。ピアニシモからファルテシモまでの幅(エネルギーの増減)が全域で拡大し、 音色の豊かさと透明感が増しました。(音が減衰していく時の表情が印象的になりました。) ミッドレンジは音の情報量(深み)が増し、しっとりとした質感になりました。(変えたケーブル中、良くも悪くもVDH-T6の性格が一番でているようです) 低音はやや解像度が高くなり、(ボケ気味だった)リズムの刻みが(明快の方向で)印象的に耳に残るようになりました。 高音はやや抑え気味の音になり、以前の明るい音色ではなくなりました。VDH-T6はツィーターへの配線には最適ではなかったようです。 |
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◎ 内部配線交換(第2、3回)
第1回目の配線交換の効果を実感してしまうと、ツィーターへの線の選択ミスと手をつけていないアッテネーターへの回線が未処理なのが気になっていました。 アッテネーターを固定抵抗に置き換えてしまうことも考えましたが、抵抗の計算ができないので、アッテネーター自体を新品に交換し、そこへの配線を 交換することでよしとすることにしました。 |
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第2回交換では、TRITEC AG-14という0.55mm×19本の銀コートというかなり硬いケーブルを(HIGHとMIDDLEの両方に)使ってみました。 交換後聴いてみると、“締まりすぎ”です。 前回の交換で得られた(おそらくVDH-T6の影響と思われる)滑らか・しっとり感がどこかへ消し飛び、 キビキビとはしてはいますが、高音は空間感のないきつい音に、ミッドレンジは頭を押さえられたような籠った音になってしまいました。 この後、エージングで変わるかもしれないレベルとは思えません。 X−Zの良さである、“ミッドレンジが歌う魅力”が無くなっては意味がありません。失敗です。
そこでツィーターへのアッテネーター回路のケーブルをBLACKRHODIUMの DISCO 、ミッドレンジのスコーカーへのVAN DEN HULのVDH-T7 にすることにしました。 配線交換後聴いてみると、とてもよくなりました。広がりが出て、またしっとりとして深みのある音色が増しました。これですよ!これ! TRITEC AG-14を選択するミスで、一時袋小路にはまり込みそうでしたが、良い方向に改善することができました。TRITEC AG-14のようなストレートなケーブルでは、 おそらくDENONのアンプ、2000AEのメリハリの強い性格が過度に増幅されてしまうのでしょう。このアンプには滑らかな音質のスピーカーが合うと思います。
▼試行錯誤の結果、内部配線の最終形態はこんな感じに。▼
結果的には、ミッドレンジは VAN DEN HULの銀コート多芯細線で統一して情報量増加と滑らかさ・しっとり感を増し、 ウーファーはオヤイデのPCOCC-A線のおかげで通電が改善されたのか、前より力強くコーンが動いてくれているようで、解像度やスピードを増し、 ツィーターはBLACKRHODIUMの DISCOとVAN DEN HULで品のある音になり、(全部BLACKRHODIUMのほうが良かったかもしれません。) 私好みの小編成クラッシック向きへの改良ができたと思います。 ( X−Zの出力特性が少し変わったので、サブウーファーはやや弱める方向で微調整しました。)
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